DVD記録方法について

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DVD記録方法について

DVDに映像などの情報を記録するには何通りかの規格があり、その規格のなかでも代表的なものとして『DVD-Video形式』と『DVD-VR形式』の2種類の形式があります。

DVD-Video形式

DVD-Video形式とは

DVD-Video形式とは、DVDに映像や音声、字幕などを記録する規格(アプリケーションフォーマット)のことをいいます。
この規格において記録する媒体は円盤型のディスクです。
これまで録画媒体の主流であったビデオカセットよりも『薄く』『記録出来る容量も大幅に多く』『画像もより鮮明』になったので、2000年代を迎えてからは殆どがVHSからこちらのディスクに市場が移り変わりました。

DVD-Video形式の特徴

①再生機能

『再生互換性が高い』というのが特徴です。
DVDやブルーレイが主流の現在、名称に「ビデオ」とあると少し頼りなさを感じるかもしれません。
実際、先に挙げたもうひとつの形式である「DVD-VR」に比べると多少頼りない面を持ち合わせていることは事実ですが、DVD-Video形式対応のパソコンやDVDプレイヤー、DVDレコーダーでなどをお持ちであれば全機種で再生することが可能です。
市販されている映画などのDVDソフトはDVD-Video形式と互換性がある記録方式なので、DVD-Video形式のパソコンや再生機器があれば十分に楽しく観ることが出来ます。

②記録機能

DVD-Video形式では再生機能だけではなく記録する機能も持っています。
パソコンに保存されている動画や画像ファイルなどは、ツールを使って簡単にDVDディスクに書き込むことが出来ます。
しかし基本的に「記録は1回のみ可能」という点を持ち合わせています。
1回記録作業を完了(「ファイナライズ」↓下記参照)させてしまったら、そのあと他の情報を足すことも元の情報を削除することも原則的には不可能です。
これには「ファイナライズ」という処理が大きく関わってきます。
ファイナライズとはDVD-Video形式特有の行為です。
この処理を行うとそれ以上の追記が不可能となり、完全に読み取り専用になります。
ファイナライズを行う前であれば情報を追記することは可能ですが、ファイナライズ後は不可能になります。
一見マイナス面しかないような処理ですが、それではなぜファイナライズを行わなければならないのでしょうか。
それはこの処理を行わないと、記録作業を行った機器以外での再生が出来なくなるからです。もしこの先、その記録作業した機器が壊れてしまったら、このDVDは一生再生することが出来ません。せっかく撮った思い出の映像などが台無しになります。
この仕組みからファイナライズはマイナスではなくこの先に向けての大事な作業となります。

③テレビ番組の録画と再生

DVD-Video形式では、地上デジタルやBS、CS放送に対し録画することが出来ません。
もうひとつの規格であるDVD-VR形式にて録画されているディスクだと、Video形式では再生も出来ませんので注意が必要です。
あとで詳しく述べますが、これには「CPRM」という技術が関わってきます。
DVD-Video形式にはCPRM技術が搭載されていないので再生や録画が出来ないのです。
CPRMについてはDVD-VR形式の項目で説明致します。

DVD-VR形式

DVD-VR形式の特徴

①再生・録画機能

DVD-VR形式とは、書き込み型DVD専用の規格(アプリケーションフォーマット)のことをいいます。
DVD-VR形式対応のパソコンであれば、VR形式で録画されたディスクの再生が可能です。
DVD-Video形式と違い、BSやCS等のデジタル放送の番組も録画出来ます。
しかし録画、再生するにはVR形式に対応しているだけではなく、CPRM(Content Protection for Recordable Media)にも対応していなければなりません。
CPRMとは著作権保護技術のことです。
著作権を守るために殆どのデジタル放送にはコピー制御が掛かっています。
もちろん法的にですがCPRMという技術を使ってそのコピー制御を解除させ、「1回だけならディスクにコピーしてもOK」(コピーワンス)の許可を得ます。
皆さんも経験あると思いますが、BSやCSの番組をHDD上に録画し、いざそれをDVDやBlu-rayディスクにコピーしようとしたら、コピー完了後、録画した番組がHDD上から無くなってしまったという現象に驚いたことがありませんか。
それがCPRMの正体です。
CPRMが著作権を守るためにコピーではなく強制的に移動という形を取り、HDD上からデータを失くさせ、1回コピーしたものをこれ以上HDD上から拡散させないようにしています。
CPRMが備わっていないと違法な大量コピーが可能となってしまうので、DVD-VR形式には必ずCPRMの技術が搭載されており、尚且つ搭載されていないと録画も再生も出来ない仕組みとなっています。
これはパソコンでも同じです。
ご自分のパソコンがDVD-VR形式であり尚且つCPRM搭載でなければ、VR形式で録画されたディスクは再生することが出来ません。
今後新たにパソコンを購入する際には、DVD-VR形式だけではなくCPRMにも対応しているかどうかをご確認頂くことをおすすめします。

②パソコン上での記録と編集

DVD-VR形式であるパソコンは、Video形式と同じく動画映像が記録出来ます。
ただしDVD-Video形式と違い、保存完了処理の為のファイナライズが必要ありません。
何度でも追記が出来て、データの編集や削除することが可能です。
録画したデータを自分好みに編集し仕上げるのはDVD-VR形式ならではといえます。

最後に

以上、代表的な2種類の規格を挙げてみました。
どちらにも良い特徴はたくさんあります。
ご自分の生活スタイルに合わせて、より有効な記録方式を選択してください。

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